翔2.美咲と2回目会えてLINE交換した
美咲と会ってからは、ほぼ毎日のように深夜徘徊して、その公園を何度も覗き込んだ。
あの1回きりで終わるのは惜しいじゃん?
でも1週間経っても美咲を見かけることはなかった。
何ならこの時はまだお互いの名前すら知らなかった。
LINE聞いとけばよかったなーとか、公園に来る日にちや時刻ちゃんと聞いとけばよかったなーって何度も思った。
あんまりグイグイいくと必死過ぎて嫌われるかもって思って遠慮しちゃったんよね。
LINE聞くのは、勇気がなかったのもある。
断られた時のダメージがかなり大きいし。
でも、次会っていい感じに話せたらダメ元で聞いてみる決意はした。
初めて会ってから10日くらい経ったある日、公園のベンチに美咲が座ってるのが見えた!!!
初めて会った時と同じく、全裸だった。
今度会った時はもっと上手く話そうって脳内シミュレーションを繰り返してたから、その努力が無駄にならずに済むことに安心した。
早速、美咲に近寄って話しかけた。
「また会ったね」
「そうだね」
「もう会えないかと思って心配した」
「心配?」
「いや、また綺麗な裸見たいなってずっと思ってた」
「見ていいよ」
「ありがとう」
「うん」
「女子がこんな事して危なくないの?」
「深夜なら誰もいないし」
「でも、この公園もたまに誰かいない?」
「いる」
「そういう時はどうしてるの?」
「先に誰かいたら別の場所で裸になってる」
「じゃあ、裸になった後で誰か入ってきたら?」
「気にしない」
「俺の他にも裸見られたりしたの?」
「何人か」
「何もされなかった?」
「みんな見てくるだけ」
「そうなんだwじゃあ話しかけたのは俺が最初って事?」
「そう」
「じゃあ、話しかけてよかったのかな?」
「どっちでも」
「恥ずかしいのが気持ちいいって言ってたけど、俺に見られても興奮するの?」
「うん」
「あんまり興奮してるように見えないけどw」
「ちゃんとしてる」
「それならいいけど」
「ここ座っていいよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて隣座らせてもらう」
「うん」
「やっぱり、かなり可愛いね」
「ありがと」
「学校でもモテるの?」
「わからない」
「わからないw告白されたりとかは?」
「ない」
「マジか。 同級生見る目無いね」
「そうなのかな」
「そうだ。 なんて呼べばいいのかな?」
「美咲(みさき)」
「可愛い名前だね。 なんて呼んだらいい?」
「好きなように」
「美咲、ちゃん?」
「うん。 お兄さんは?」
「俺? 俺は翔(しょう)」
「翔くん」
「女子から君付けで呼ばれるのめっちゃ嬉しい!」
「翔くん」
「はい!」
「変なの」
「普通に服着てても話せてうれしいのに、裸も見れるとか最高に幸せ」
「エッチ」
「ごめん」
「いいよ。 男はみんなエッチだから」
「みんなかどうかはわかんないけど、大体エッチだと思うw」
「歩こ?」
「歩く? 別にいいけどw」
そう広くない公園内を、人が来ない事を祈りつつ一緒に歩きながら軽く会話もした。
明日も学校だろうし、前回と同じパターンなら、そう長くは居ないだろうから、勇気を出してLINE教えてほしいって言った。
すんなり、いいよって言われて、マジ嬉しかったねw
美咲はまた同じ場所に服を隠してて、帰る時に服を抱えて公園を出て行った。
服があるって事は、公園まで服を着て来て脱いだって事なのに、なんで帰る時は着ないのか不思議に思ってた。
帰り際に可愛いお尻が見えるから、別にいっかなとも思ってたけど。
深夜の住宅街だから人は殆どいないし、誰かに見つかったとしてもエロ漫画と違って無理やり襲うような男はいないだろうし。
それより、LINE教えてもらった事でブロックされない限りいつでも連絡取れるから今後も仲良くできるって安心感がデカかった。
でも、LINEしても3日後に寝てたって返ってくる女の存在をSNSで知ってるだけに油断はできなかった。
うまくやれば付き合ったり、おっぱい揉んだりもできるかもって妄想も膨らませてた。
これまでの人生、特になにもない平凡な人生だったけど、ようやく神様が俺の為に贈り物をしてくれたんだなって。
美咲と知り合ってから、ドキドキワクワクしたり、日々の生活も楽しくなったから本当に感謝してる。